【ベトナム】入国規制とベトナムミクロ経済の行方

感染者数が日々更新されていく世界の中で、ベトナムはここ数ヶ月帰国者を除いた新規コロナ感染者数を完全に抑え込み、アジア、というより世界の優等生として挙げられています。
7月23日現在、死亡者数0, 感染者数396人と完全封じ込めに成功している数少ない国の一つとなっています

未だに海外からの渡航は殆ど不可能に近い状態で制限されているものの、国内での経済活動の制限は殆どなく、コロナ以前の活況を取り戻しているようにも見えます。

しばらく閉まっていたローカルの市場やビジネスはフル稼働な状態まで持ち直し、もともと労働人口の多いベトナムは近年の経済発展により特に大都市圏では所得も増加し、それに伴い支出も増加傾向にありました

(以前のような活況を取り戻し、バイクの交通量も完全に戻ってきた感があるホーチミン市内)

(大都市のみならず、メコンデルタでも川上交通も復活)

それはここ10年間訪越していく中で強く感じることもあります

例えば

  • 携帯電話 :大都市圏でない地方都市でもスマホ保有率が高く、大都市圏ではハイエンドモデルが人気
  • レストラン: ホーチミンなどでの高級レストランはビジネスマンや外国人が多かったのですがここ数年でローカルの家族連れを多く見かけるように
  • 1000ドルの価値 : それこそ10年前1,000ドルの価値というとものすごく高い感じがしましたが、今ではそれほどでも。。。ホーチミン市内で特に外資系企業に勤めるローカルの方で月給1,000ドルというのは珍しくなくなってきている

そんな中ベトナムの鍵を握る輸出系企業とベトナムを代表するベトナム航空を少し見てみました

ベトナム輸出系企業

などとまさに経済発展をじかに感じていたのですが、このコロナの影響で前述の通り一見経済活動は活況に見えますが、中国に変わるアジアの生産国を目指しているベトナム、いろいろ歪みが特に輸出系企業に見えてきているのも事実です

郊外の大規模工業団地、特に韓国系企業が多く入るホーチミンからカンボジア方面に行った工業団地では事業再編のため工場そのものがクローズという企業もちらほら現れ、国が鎖国状態のベトナム、まさに今後が注目されるところです

日系の大手生産工場は未だクローズという話は聞かず、逆にパナソニックなどがアジアの生産拠点をベトナムに移管するなどポジティブな動きがある中、直近で韓国、米国系企業の業務再編、縮小、はたまたクローズと早いスピードで起こっているのも事実です

ベトナム航空

そんな中5月から国内線が再開され、7月に入りほぼ全ての都市に運行が再開され、このコロナ渦中に新規航空機の契約を締結すると発表したベトナム航空、お隣のタイはタイ航空の経営破綻、その他のフラッグシップキャリア航空会社も政府支援となっている中、優等生であるベトナム航空もついに、

今年度の業績は約610億円の大幅赤字でキャッシュアウトを懸念した政府は560億円の支援を発表しました。

当初睨んでいたドル箱国際路線である、東京、ソウル、台湾、香港便は再開を計画していたのですが、それも延期になり今では8月31日まで延期とありますが、おそらく9月に入っても再延期になる可能性も出てくる中、今後どのように国が開き、渡航できるのか注目するところです

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