どうなるタイ国際航空

勝手に3回にもわたり、フライト搭乗機として過去のフライトを思い出し写真を見ながら書いていましたが、書けば書くほどこの航空会社が気になります。

日本とタイとの往復利用だけでなく、経由便として東南アジア、南アジア、豪州、欧州とタイ航空と200フライト以上はしてきただけでなく、スターアライアンス系でマイルを貯めている僕にとっては非常に便利な航空会社で、1997年に発足したスターアライアンスの加盟スタートアップ航空会社として存続してほしい希望もあります。ただスタートアップメンバーである、エアカナダ、ユナイテッド、ルフトハンザ、スカンジナビア、タイと5社で始まったわけですが、そのスタートアップ航空会社の一つであるタイ航空が、しかも政府系メジャーが破綻するなんて思いもしなかったでしょう

破綻発表前日にはタイ国内での株価はストップ安になり、その後回復したものの今後この航空会社がどのように再生するのか楽しみでもありますが、様々なニュース記事にも書かれているようにそんなに簡単ではないようです。

コロナ騒動がトリガーになって破綻したわけですが、この航空会社ここ10年間でタイ国内の洪水問題、軍事クーデターで空港閉鎖など大きな事件、災害があったものの2010年と2012年しか黒字になっておらず、赤字は膨らむばかりでここ3年は赤字を繰り返し2019年赤字は850億円!!2019年はモスクワ便を始め欧州便を少し減便していたのでしょうが、それでも空港内ラウンジは増築を繰り返し、各社がファーストクラスをなくし、ビジネスクラスのみとしているのに対し、香港便と短距離便ですらファーストクラスを始めプレミアムエコノミー付きのコンフィギュレーションと結構バブル体質で、機材も新機種をバンバン購入とメンテも含めかなり高コスト体質だったのでしょう。そして短距離路線ではタイスマイルと子会社を設立してナローボディ機で飛ばしていたもののLCCとの競争が激化する中、あまり短距離路線も利益としてつなげることができなかったのでしょう。

この航空会社51%がなんとタイ財務省が保有しており、1800億円のつなぎ融資を受け再建を図るとか。そして人員削減、民営化やチケットの販売方法などで大規模リストラ案を出すも、そのほとんどがユニオンや一部の政治家が猛反発しているとか。ここでもタイで多い、bribing などが横行していて(ロールスロイスエンジンは有名な話)航空会社の利益もしくは存続を無視して甘い汁に享受した人や団体からはおもむろにこの大規模リストラに対しての反発がもうすでにでているとか。。

タイのニュースを見てますと2010年に破綻したJALとその再建がモデルになるといっていますが果たして1800億円のつなぎ融資以外に先が見えないこの航空会社、JALのように再建するかは今のところ疑問ですが、全く再建してもう一度アジアの空をsmooth as silkのように飛び回ってほしいものです

 

タイ航空のweb siteより、7月からのチケットを受け付けています。今日現在片道1年オープンで残っているので8月の予約を入れてみましたがきちんと入りました。

頑張れタイ航空!!

 

ここ一年でフライトしたタイ航空の機材

B747-400

BKK – HKG , BKK – BOM

A350-900

BKK – MXP , BKK – MEL

B777-300ER

BKK – SIN , BKK – HND , BKK – SGNその他

A380 – 800

BKK – NRT

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