今まで世界中を周り、ビジネスを通じていろいろな人に出会い、その中では今では家族同然のお付き合いをしていただいている人もいるのが私の宝物です。
幸運にも今までお付き合いしている方々は日本に対してものすごくポジティブなイメージを持ってらっしゃる方が殆どです。
そしてお付き合いをしていく中で、日本に来たいという方もおり、東京、京都や日本の素晴らしい観光地のみならず、、
料理が好きなイタリア人とは、新潟の燕三条まで包丁を買いに行き、
バス釣りが好きなアメリカ人とは、上州屋で何時間も過ごし、
酒が好きなインドネシア人とは、焼き鳥屋巡り
山登りが好きなドイツ人とは、八ヶ岳
綺麗な海が見たいというチェコ人とは沖縄にも行きました。
ある日知り合いが ”夢の日本” にいくことになったと連絡が入り、しかも招待で撮影で。。。という
招待??撮影???もう電話で話しながら、訳が分からなくなっていると、電話口の向こうで興奮した声で”招待を受けたんだ!!”と叫んでる
ともかく話をじっくり聞いてみると、テレビ番組の撮影でいくことになった。時間あんまりないけど飲もうぜ!!って。。
その後着信したメールを読むと、要は”世界ニッポンへ行きたい応援団”というテレビ番組で取材を受けて日本に来ることになったそう。
そう、彼はアメリカで日本を愛してやまない伝統技法である江戸時代に発展した木目金という金属加工技術をアメリカで広めている第一人者なのである。
その名の通り、金属の色の違いを利用して、木目状の模様を創り出すこの技法は、世界中どこ探してもなく、日本独特の金属加工技術なのですが、現在に至るまで機械加工は殆どされず、手作業で行われているそうです。
また江戸時代主にこの木目金を用いたデザインはお侍さんの刀の鍔に施され、様々に模様の鍔があり、今でいう装飾品として考えられていたそうです。
この木目金、刀の鍔や簪に用いられていたのですが、廃刀令後、刀も使用されなくなり木目金の金属加工技術自体が廃れてしまい、今日本では簪や櫛の一部、そして装飾品として製造されています。
日本での金属加工技術は世界的に見てもユニークで他に類を見ない技術が多く、赤銅や木目金はその代表的なもので、今江戸時代に栄えた木目金品はアメリカのボストン美術館で多くコレクションを見ることができます。
興奮冷めない知り合いは、成田着陸までのカウントダウンを始め、ついに2018年4月来日!
その後燕三条で職人さんに三日間ついて日本の木目金を学び、バタバタだった撮影を終え、東京に戻り次の日出発という時に少し会うことができ、、、
その目にはうっすらと涙を浮かべながら、幸せな夢のような時間だった。あなたは素晴らしい国にいる。素晴らしい技術がある国いると言われ、出国していきました
(7月13日テレビ東京で再放送されたジェームス)
この素晴らしい国に誇りを持ち、再開したらまた日本の技術を世界に広める仕事をいち早く再開したい
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