インドに仕事で行き始めてから早25年。
ずっとインド、ムンバイの暗いお話ばかり書いていたので、少しは楽しい話をしましょう。
インドというと、どんなイメージをお持ちでしょうか。
おそらくインドカレー、ヨガ、人口、この10年での経済成長が最初のイメージが想像されるのですが、
実はインド宝石がとっても有名、宝石大国です。
しかも一箇所に固まっているわけではなく、ダイヤモンド研磨の町、ダイヤモンドトレードの町、今はないですが産出した町、その他色石の産地の町、色石のトレードの町など様々。
ジュエリーというものがいかに歴史的にも現在の経済的にも、我々日本人では想像もつかないほど一般の人の生活にも深く食い込んでいるのです。
そんな中、宝石の中の宝石と言われているダイヤモンド。
実は日本に輸入されるダイヤモンドの約80%はインドから輸入されたものだそうです。
ということは日本に入ってくるダイヤモンドのほとんどはインドで作られたものなの??
と思いがちですが
インドに現在世界的に有名な鉱山はなく、あくまでも加工。
元々はアフリカ、ロシア、カナダ、オーストラリアで産出されたダイヤモンドの原石のほとんどはロンドンの原石取引所に集約され
そこから選ばれし企業が原石を買い、そのうちの1カ国のインドで研磨され、市場に出ているのだそうです
そしてその世界的にも有名なダイヤモンドの取引所がなんどもブログで書かさせていただいているムンバイにあり、
そのダイヤモンドを加工している場所はムンバイから200キロ北に行ったスーラットという町にあります。
(インド西海岸アラビア海沿いにあるムンバイとその200キロ北にあるダイヤモンド研磨の町スーラット)
もともとインドではダイヤモンドが産出されていて、アフリカや南米で産出される前は世界で唯一のダイヤモンド産出国だったそうです。
しかもその当時ルビーやサファイヤなど色石がメジャーだったため、それほどダイヤモンドは注目されていなかったとか。
というよりも硬すぎて研磨できなかったというのが事実みたいです。
当然世界で一番硬い鉱物ダイヤモンドはダイヤモンドを擦り合わせて研磨するのですがその技術が当時はなかったのでしょうね。
世界中にある鉱山から産出されたダイヤモンドの原石が、ムンバイ、アントワープ、テルアビブ、ニューヨークと散らばり、また指輪などに加工され世界に飛び立っていく、まさにダイヤモンドの流通は原石から考えると世界を飛び回っていることになります
もしかしたら家にあるダイヤモンドのネックレスや指輪、ムンバイで加工されたものかもしれませんね
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