【インドムンバイ最新情報】コロナ禍に伴う新たなルール

前号でアジア最大のスラムDHARAVI地区がコロナを封じ込めるモデルケースとしてWHOにも紹介され少し明るいニュースがインド、ムンバイを駆け巡りましたが、

その後マハラシュトラ政府は新たにロックダウンを7月31日まで延長する発表をしました。

確かに日本のコロナ感染者総数をたった一日で出してしまったインド。

そしてこの感染者数はデイリーに増加していて止まることを知りません。

特にインド全域でも商都ムンバイを抱えるマハラシュトラ州は一番感染率(人口密度も高い)が多く、7月15日ムンバイ警察発表によると

ロックダウンを継続してい行われるいわゆる “contaminated zone”と呼ばれる地区は合計750地区にもなっています。

 

目次

  • 7月31日までのルール
  • 製造業の問題
  • まとめ

新ルール

もちろんムンバイ当局はコロナ感染を止めることに必死で新たに7月31日まで設けられたルールは

  • 基本野外活動はessential (警察、医療関係)以外の禁止
  • 自宅および登録している住所から2キロ範囲での活動が可能(買い物等):ということは半径2キロ以上の移動はできないとのこと
  • 登録してある地区の車両の移動および車両にかんしてはpermitがない場合は車両を没収する権利がある
  • 2キロ範囲以外での移動は基本医療、警察活動のみだが、通勤に関してはpermit等の書類を常備することで可能
  • 21時から翌5時までの基本外出禁止
  • 事務所、工場等はコロナ前の10%のキャパシティのみ可能

とロックダウン当初に同等する厳しい発表が出ており、経済活動に大きな支障が出ています

 

製造業にはさらなる問題が

ムンバイはインド最大の金融の町なのですが、ムンバイ市中心部から少し離れた郊外に行くと工業団地が広がり、製造業も盛んです

軽工業から重工業までいわゆる人海戦術で行なっている工場が多いのですが、例え10%のキャパシティーで稼働できるとの発表があっても、

さらなる問題が。。。

そうワーカーがいないのです。

もともと地価がものすごく高い、ムンバイ。

近年の経済成長により郊外の地価も高騰しておりアパートに2世帯、3世帯住居は当たり前になっている中

当然家賃を払えず、人によっては100キロもの道のりを歩いて田舎に帰るといったニュースも出ていて

その田舎に帰ったが最後、今度は州境をまたぐこと以前に、住んでいる地区からでれなくなり、

結果ムンバイ郊外の製造現場では極度な人手不足になってしまっている。

もともと地元経済もそうだが、これらの工業団地はアメリカ、中近東に輸出している工場も多数存在していて、

それがまた輸出への大きなダメージになってしまってきている。

 

まとめ

”Mission begin again”と6月中旬からフェーズことのアンロックプログラムが発表されたにも関わらず、幾度となく延長されてきたロックダウン。

これ以上感染者数が伸びて、さらなる以前のような完全ロックダウンにならないことを願うばかりです。

今まで何度となく延長されてきたアンロックプログラムとロックダウンの延長、8月になったら電車とメトロが再開される予定のようですが

果たして。。。

 

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